みんなの活動報告内容
【シミポタディスカバリー】
10/24㈮ 一般社団法人APLovingが提供する1950年頃にイギリスで誕生したドラマ教育プログラムを取り入れた社員研修、「こころのリスキリング研修の中間発表会」が聖天劇場で行われたので参加してきました。
今回は「レジフル」という主にメンタルヘルスをテーマした内容の研修で
【メンタルへレスケアに関する現状と課題】として主に3つ取り上げられていました。
精神疾患の患者数 約613万人
うち、気分障害(うつ病など)約127万人
不安障害が約96万人を占めている。
メンタルヘルス不調による休業
過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業した労働者がいた事業所の割合は10.6%
仕事に対し強いストレスを感じている労働者は 82.2%
強いストレスを感じている労働者は8割を超えており、ストレスに対処する力や環境の見直しが必要とされている。
これらの課題に対してドラマ教育プログラムは、
実際に劇に参加したり、感情移入することにより
より深い学びや気づきを、演劇を通して獲得し認知と行動変容にアプローチする研修で癒しの効果も期待できるそうです。
今回の発表会に出演したメインキャストは、かつて劇団の経験がある一般の方や役者を目指している方々。

この日の内容は例題として
会社でのあるシチュエーションがまず劇で展開され
「もしもあなただったらどんな言葉をかけますか?」とアンケートを研修参加者から
次の展開に適切なセリフをワークシートで回収し、その中で一番良かったものが選出され劇の続きが展開されるというものでした。

筆者もワークシートを記入したのですが、まさかの採用。
どきどきしながら別のパートでは、他の方のセリフが採用され、
そのような言葉のかけ方もあるのか、とても学びとなりました。

あっという間に演劇は終わり、振り返ると座学とはまた違うアプローチだからこそ
「○○さんは、こんな場面ではこうセリフを考えるのか」
「そのセリフ(他者への声かけ)いいね!」と単に記憶するだけでなく、
相手のことを思って考える力や客観的に自身の気持ちをコントロールする力が
培われると感じました。

「レジリエンス(困難やストレスにしなやかに対応し、立ち直る力)を育み、自己を尊重しながら、健やかに働き続ける力を養う。
心の土壌を耕すように、回復力と創造性を取り戻す、
そんな「心のリスキリング」をサポートします」と代表の桜井さんは言います。
今回は、あくまで中間発表会なので、ドラマセラピーの専門家や役者たちと今後さらにブラッシュアップをされるそうです。
次回、発表会のある時は、また参加したいと思います。
取材・記事作成:シミポタ運営事務局(大山 智現)