みんなの活動報告内容
こんにちは!大阪市市民局地域連携グループです!
大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金(市民活動支援型)」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。
大阪市:大阪市市民活動推進助成事業 (…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援) (osaka.lg.jp)
こちらの活動報告では、令和7年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます。
今回の令和7年度視察レポは・・・
「認定NPO法人CLACK」さんの
「困難を抱える高校生を対象としたプログラミング学習・キャリア支援事業」です。
本事業では、生活困窮やひとり親世帯、ヤングケアラー、不登校など、様々な困難を抱える高校生を対象に、プログラミング学習支援と、お金・生活・進学に関するキャリア支援を提供されています。経済的自立に結びつくITスキルの習得をめざすとともに、自己肯定感、問題解決能力、情報収集能力など、社会生活の基盤となる力を育むことを目的とされています。教材費・参加料は無料、PCも支給されており、経済的な理由で学びを諦めることのない体制により支援が行われています。
今回の活動視察では、「認定NPO法人CLACK」さんが実施するプログラミング学習およびキャリア支援の教室「Tech Runway+」を訪問しました。「Tech Runway+」は、都島区にある「QUINT BRIDGE」で開催されています。教室では、高校生がプログラミングに取り組んでおり、最初の15分間は社会人エンジニアとともにその日の目標を設定し、その後は目標に向けて各自で作業を進めていくかたちで、メリハリをもってプログラミングに取り組めるよう、運営が行われています。「Tech Runway+」は、年間で3ターム制を実施しており、視察時点では第2ターム目の約3分の2が終了し、高校生たちは成果発表会に向けた準備を進められていました。発表会では、各自が制作した成果物のこだわりや苦労した点、プログラミングを通じて学んだこと等を発表します。また、制作した成果物は、本人の意思で、実際にWebサイトへ公開されることもあります。
また、今年度より、参加条件を緩和し、参加対象者を「継続的にプログラミングを学習したい生徒」と広くしたことで、これまで参加できなかった高校生も受け入れることができ、参加者数も増加しています。参加された高校生は、CLACKさんが他事業として実施されている居場所づくり事業に参加したことがきっかけとなった方や、高校に配架されたチラシを見て興味を持った方など様々であり、学校や学年に関わらず様々な方が参加することで、参加者間の交流の機会にもなっており、短期イベントで仲良くなった高校生同士で参加している姿も見られました。
高校生たちのPC作業を拝見すると、ゲームやパズル等を行うことができるWebサイトや、自身の興味があるものに関する情報を紹介するWebサイトなど、それぞれが関心のあるテーマで工夫を凝らしながら熱心にプログラミングに取り組まれていました。皆がプログラミングを通じて1つの作品を創り上げるために試行錯誤している様子から、この教室が、高校生たちにとって、目標へ向かって自分の想いを形にできる貴重な場所であることを実感しました。
また、昨年度より社会人エンジニアの数も増え、より充実した体制が整えられています。高校生からのプログラミングに関する質問には社会人エンジニアが丁寧に対応することで、必要なサポートを提供する等、「Tech Runway+」を通じて、高校生がITに触れ、将来的にエンジニア等をめざすための実践的な技術・知識を身につける有効な場になるよう、運営を進められています。
その他、CLACK さんでは、IT企業から受注したWebサイト制作の案件を一部有償で高校生たちが担当する「クエスト」といった実践的な取組も行われています。
CLACKさんの活動の詳細はHP等でご覧いただけますので、是非チェックしてみてください!
・シミポタ団体情報ページ:
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/2055/?uid=2055
・団体ホームページ:
https://clack.ne.jp

