社会課題と市民活動内容
3.会場探しの知恵ぶくろ
ここまで、ウェブから予約ができる主な施設を紹介しました。他にも、地域の会館や老人憩いの家、学校などを利用することもできます。予算に余裕があれば、民間の貸し会議室やホテル等も選択肢になりますが、貸し会場をうたっていない「場」をうまく使う方法もあります。
- 区役所の施設を利用する
天王寺区、阿倍野区、西淀川区、東淀川区、都島区では、市民や市民活動団体が利用できる施設を定めています。詳細は各区役所に問い合わせてください。
- 既存の資源を利用する
各区、各地域には「福祉会館」「憩の家」といったコミュニティスペース、地元町会の管理する「会館」がありますね。地元住民ならば、その地元の会館に相談してみる方法もあります。地域に密着しての活動にはやはり「ニア・イズ・ベター」です。
大阪市総合生涯学習センターのネットワークコーナーは、2時間程度の少人数の打ち合わせなら、予約なし、無料で利用することができます。フリーWi-Fiも利用できるほか、安価に使える印刷機やコピー機もあって便利です。
お寺や教会も、施設を市民や市民活動に提供していることがあります。應典院のホールで演劇が上演されていたり、御堂会館でもさまざまなイベントが開催されていることは、ご存じの方も多いかもしれません。しかし、会場貸しをうたっていなくても、地域の施設が、市民活動や地域活動に協力するために、お布施や寄付を受けとるかたちで開放しているケースもあります。
たとえば、アルコールや薬物など依存症当事者のグループミーティングは、毎週月曜日など、定期的に開催することが重要なので、頻繁に会場を利用することになります。そのため、AA(アルコホーリクス・アノニマス)などの団体は、献金して教会の会議室を利用していることが多いです。こうした場を「開拓」してみることで、つながりが生まれることもありそうです。
また、企業が市民活動に協力していることもあります。活動を応援する意味で、企業の会議室などの機能を団体に提供している例は少なくありません。
Osaka Metro本町駅すぐのコンセントカフェは、2時間550円の時間制のカフェ。全席にコンセントとWi-Fiを完備している他、レンタルスペースとして利用することもできます。
活動の協力者を増やそうとする時、ボランティアとして協力してくれる人や寄付者が思い浮かぶと思いますが「場や資源の提供」という選択肢があれば、さらに輪が広がるかもしれません。当たって砕けろ。
「協力してもらえませんか?」と相談してみてはどうでしょう。思わぬ出会いやつながりが生まれるかもしれませんよ。
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