社会課題と市民活動内容

 「ひきこもり」という言葉は日常的にもよく使われていますが、独立した病名や診断名ではありません。「対人関係を結べない、結ぼうとしない、社会的な活動に参加しない、参加できない」状態をあらわす言葉です。この「社会的な活動に参加できないこと」によって、就労や就学など、自宅以外での生活の場が長期間にわたって失われていくことになります。

 

 厚生労働省の調査では、満15 ~39 歳のひきこもりとされる方たちが、現在の状態になったのは「20~24 歳」が最も多く34.7%、次に「15~19 歳」が30.6%となりました。そして、悩みを誰かに相談したいかどうかについて聞いたところ、「相談したい」が59.2%にのぼったのにもかかわらず、悩みを相談する相手について聞くと「誰にも相談しない」が30.6%という結果になったのです。

 

 ひきこもりの原因や状態も人それぞれです。その背景を整理し、働きかけについて考えることが必要です。彼らの声を受け止め、居場所づくり、雇用支援など様々な形で、社会参加への第一歩を踏み出せるように支援している団体があります。彼らの一歩をあなたも応援してみませんか?

 

参考

若者の生活に関する調査報告書 平成28年9月 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)

http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/h27/pdf-index.html

 

「ひきこもりかな?と思ったら」大阪市こころの健康センター

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000006/6081/hikikomori.pdf