社会課題と市民活動内容
多様な性のあり方を「セクシュアリティ」といい、セクシュアリティが多くの人に比べて少数派の人達のことを「セクシュアルマイノリティ(性的少数者)」といいます。
日本の人口の7.6%、およそ13人に1人がLGBT(※)の当事者であるとも言われています(2015年電通ダイバーシティ・ラボ調べ)。みなさんの職場や学校、地域にもLGBTの方々がおられるかもしれません。しかし、思い込みや偏見によって、当事者がなかなか声をあげることができないという現実があるのです。
平成28年度大阪市政モニター調査では、ここ1~2年の間で「LGBT」、「性的少数者」に関する差別的な言動を受けたり、見聞きしたりしたことがあると回答した人が17.1%いました。大阪市においても、淀川区役所のLGBT支援宣言を機に、LGBTに対する理解を深めるための取り組みが進められています。しかし、まだまだ誰もが自分らしく生きることができる社会であるとは言えません。
そのような中、当事者に寄り添いながら、居場所づくりや、正しい知識を伝えようと活動している団体があります。LGBTをどう受け止めたらよいのか、どのような場合に配慮する必要性がでてくるのか。それが大人なら?子どもなら?
「自分の周りにはいない」という人は、ふだん意識していないため「見えていないだけ」かもしれません。誰もが色々な価値観を持ちながら、自分らしく生きていける地域になるよう、まずは団体の活動を通じて「知る」、そして一緒に「考えて」みませんか?
※「LGBT」とは
Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(同性を好きになったり異性を好きになったりする人や相手の性別にこだわらない人)、Tはトランスジェンダー(性同一性障がいなど体と心の性が一致しない人)の頭文字で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称のひとつ。
*性はグラデーションのように多様であり、LGBTに限られるわけではありません。
大阪市LGBT支援サイト(市民局ダイバーシティ推進室人権企画課)