社会課題と市民活動内容
全国での自殺者数は平成10年に激増し、以降毎年3万人を超える状況が続き、平成24年以降3万人台を下回っているものの、まだまだ多い状況に変わりありません。子どもたちが自ら命を絶つ悲劇も繰り返されており、自殺者数は平成27年まで7 6年連続で減っていますが、小中高生は毎年300人前後で推移しています。
大阪市においても、全国の自殺者数の推移とほぼ同じ傾向にあり、年間で600人近くの方が自殺により亡くなられている状況が続いています。平成27 年の自殺者数を年齢別にみると、40歳代が最も多く93人(19.9%)、ついで70歳代82人(17.5%)、60歳代74人(15.8%)となっています。警察の調査による分類では、平成27年の自殺の原因・動機は「健康問題」332 人(48.6%)が最も多く、次に「経済問題」127 人(18.6%)、「家庭問題」79人(11.6%)となっています。
ひとりひとり、それぞれ抱えている問題は異なります。死にたいほどの苦しみを誰にも言えず、一人で抱え込み、自らの命を絶ってしまったのかもしれません。自殺は決して個人的な問題ではなく、残された遺族の方や、周りにいる多くの方にとっても、つらく悲しいことです。そのような悲しみを減らすよう、様々な形でSOSを受け止めようとする団体が大阪市内にあります。
また、もし誰かのSOSを受け取ったなら、ひとりで抱え込んではいけません。さまざまな機関や専門職と連携し、ともに支えていくことが大事です。
【参考】
平成27年中における大阪市の自殺の状況(平成28年9月 大阪市こころの健康センタ-)
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000008093.html
平成27年中における自殺の状況(平成28年3月 内閣府自殺対策推進室 警察庁生活安全局生活安全企画課)