市民活動ワクワクレポート内容


シミポタ運営事務局では市民活動を豊かにする
「連携協働」
をテーマに取材と実例を集めた
「やさしい連携協働」冊子を
作成しました!

そこに掲載されている記事を
「やさしい連携協働シリーズ」として
サイトにも掲載する第3弾!

 

「あべのって学生部」を知ってますか?
どんなきっかけで生まれ
そこにどんな想いがあったのか?

この記事以外の冊子内容はこちらクリック
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「あべのって」から生まれた学生の場づくり

阿倍野区まちづくりセンター支援員
(取材当時)

加瀬 愛美さん

にお話を伺いました!

 

̶̶「あべのって学生部」の活動のきっかけを教えてください。

きっかけは阿倍野区の交流会「あべのって」に阿倍野区まちづくりセンターとして参加したことです。
「あべのって」というゆるくつながる地域活動に参加していろいろな考え方や関わり方があると感じました。
フラットな関係性を体験して、自分自身が変わるきっかけになり、プライベートでも地域で何かやりたいという思いが強くなりました。
ある日、女子高生が「地域活動をしたい」とまちづくりセンターに来たんです。町会に連れて行くのは少し違うなと思ったので「あべのって」に一緒に参加。 彼女はその場を楽しんでいましたが、学生にもこのような場があったらいいなと思いました。
そう思っていることを「あべのって」の場で何回か言ったところ、参加者のみんながいつものようにゆるく応援してくれました。私もこのつながりに助けられたし、学生の場づくりをやってみようと思いました。
まちづくりセンターで地域活動に関わっていると、現場から「若者」や「担い手」がいないとよく言われます。
でもそれは、若者が主体的になれる機会がそこにないからだと思います。なので、学生で集まるにしても、大人にやらされるのではなく、学生が主体的になれる場を作ろうと考えて実行してきました。

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学生のやってみたいを応援

 

ー会場としてあべのキューズモールを使うことになったきっかけを教えてください。

最初は阿倍野区役所の会議室やシェアスペースで活動していました。
これから出会う学生がどこにいるかわからないし、どうすれば来やすいかと考えていたら、あべのキューズモールの冨永さんから「つどいのひろば」を自由に使って!といううれしい話をいただきました。たくさんの高校生が通るし、集えるのでいいなと思いました。
これも「あべのって」を通じたつながりですが自分がやりたいことを発信できる環境があり、実際に発信することが大事ですね。

 

̶ 最近はどのような活動をされていますか?

実はあまり活動していないです。それが今行き着いた答えで、これからどうするかは私もわからないですが、逆に楽しみです。
短いながらも、やれることを学生に提示する回、学生がやりたいことを引き出す回、フリーな回、といろいろな回がありました。
この前集まった時は、参加者は何か難しいことを考えるのではなく、ただ休みに来ていましたが、それでいいと思っています。

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大学の進路に与えた影響

 

̶ やってみて良かったことはありましたか?

あべのキューズモールで定期的に集まることになり、2023 年の夏ぐらいまでは毎回新しい人が来てくれました。
あべのキューズモールは交通も便利、イメージ的にも良かったし、おもしろいことができそうだと思われたのかもしれません。
インスタグラムでの発信とあべのキューズモールの効果で、今まで地域と関わっていなかった学生が何人も関わってくれました。特にターゲットを絞っている訳ではないのに、地域に関心がある学生が来ました。
「あべのって学生部」の高校生で、まちづくりを学びたい、社会学部とか研究室をめざしたいと東京の大学に進学した学生が3人いました。
元から関心があったのかもしれませんが、びっくりしました。
3人とも阿倍野出身で、阿倍野を良くしたい、地域に関わりたいと思っているのがいいなと思います。

 

̶ 大人と学生の化学反応の事例はありますか?

学生の知りたいこと、進路の相談、学生のプロジェクトや活動の相談など、いろいろな相談事に対して、私が答えるのではなく、地域の大人たちにつなぐことを常々しています。
おつなぎしていくのが「あべのって学生部」や私の仕事かなと思います。
学生はハブって言います。
扉を開ける手伝いをするのが大人の仕事だということがみんなに伝わればいいですね。

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みんなが地域と学生のハブになる

ー「あべのって学生部」の課題はありますか??

形がなくてわかりにくいことが課題だと思います。いろいろな活動をやってきて、つながりもできて、知ってくれている人も増えましたが、学生たちの「概念」が醸成されたのですが、まだ「あべのって学生部」のことを知らない学生も多いですね。
まちづくりセンターとしてなら高校にアプローチできるのかもしれませんが、形のない「あべのって学生部」だと、一番届いてほしい高校の先生や学生と近い人たちとの接触が難しいです。
ただ、これまで「あべのって学生部」に関わってくれている学生が居場所にしていることと、新しい高校や学生にアプローチすることは真逆のことなので、どうしようかと思います。

 

̶ 若者たちと関わるコツがあれば教えてください。

地域のニーズと学生が求めていることのお互いのバランスが必要だと思います。地域のやってほしいことの押し付けばかりでもダメだし、学生がやりたいことをやるだけでもダメだと思います。
学生だからSNS ができるだろうというように一括りにするのではなくて、その子が何に興味があるのか、何を得意としているかを把握すれば、うまく関わり合えるのではないかと思います。みんながハブやつなぎ手になってほしいです。

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ゆるい雰囲気を保って

 

̶ 「あべのって学生部」の今後について教えてください。

私は「あべのって学生部」を手放そうと思っています。
今はまちづくりの仕事をしているので私が前に立っていますが、学生が継いでくれるのが一番いいのではないかと。
今、私が手放しかけていることによって、学生が自発的になってきているので、その流れでいいかと思っています。
「学生部」という名前ではなくてもいいかと思っています。学校に通っている学生だけと区切ると、興味や卒業までの時間にリミットがありますよね。学生たちが「未来部」という名前を考えていたり、もっとわかりやすく「若者部」でもいいかなと思いました。
いずれにしても、ゆるい雰囲気を保ちながら活動が続いて、もっと面白いものになってほしいです。

 

次回投稿は
やさしい連携協働シリーズ③ー2
として「あべのキューズモール」の
冨永剛さんに
さらに伺っています!
お楽しみに!
そちらの記事はここをクリック

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「やさしい連携協働」シリーズ②の記事はこちら

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