市民活動ワクワクレポート内容


シミポタ運営事務局では市民活動を豊かにする
「連携協働」
をテーマに取材と実例を集めた
「やさしい連携協働」冊子を
作成しました!

そこに掲載されている記事を
「やさしい連携協働シリーズ」として
サイトにも掲載する第3弾!

 

「あべのって学生部」をご紹介する
前回の続きです。
あべのキューズモールの担当者に
お話をお聞きしました!
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商業施設にあるまじき行為(笑)

あべのキューズモール地域連携担当
冨永 剛さん

にお話を伺いました!

 

̶̶ キューズモールでの「あべのって学生部」の活動ときっかけについて教えてください。

キューズモールが地域と共に何かをやっていくことになったのは「コロナ禍」がきっかけです。
今までの集客ができなくなり、ショッピングセンターをどう運営していくのか?もう一回原点に返って地域の人たちと何かできないかと考えました(地域連携)。
その中で出てきたキーワードが「子育て」「学校関連」「行政関係」などで、その中の一つが「若者」でした。

 

̶ 初めから大人と若者の連携や、化学反応を想像していましたか?

「地域連携」という明確なビジョンはなく手探りだったので、これで合っているのか進めていく上でどういうゴールが見えてくるのか、コロナ禍の3年間で学んできました。
テナントによる風船の配布や抽選会なども「地域連携」と言っていた時もありました。僕らがやってほしいことを協力団体に無理にお願いしたこともあり、双方の関係性というのも重要だと改めて気づきました。

 

̶ あべのって学生部に場所を提供するのに、企業として問題はなかったですか?

不思議ですよね。床を貸して収益を上げる商業施設ではあるまじき行為ですよね。
あべのキューズモールには、テナントに賃貸している区画以外に広い共用部(通路や空間)があり、そこを使うといろいろなものが生まれます。
今までなんとなく使っていたものに意味を持たせるにはどうすればいいか、使いたい人をどうやって見つけるのかを考えました。
キューズモールが共用部を使いたい人が使えるように開放することで、課題解決や想いの実現につながるということが今少しずつ確信に変わっています。
5 年後、10 年後に「キューズモールがあって良かった」と言ってもらえるようなお客さんとの関係性を作るという価値が、この共用部で作れると思います。
そんな経緯で「あべのって学生部」が生まれ「鬼ごっこ」の話がでてきます。

 

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キューズモールで「鬼ごっこ!」

 

̶ 「鬼ごっこ」やっちゃいましたか!

「鬼ごっこ」はとてもインパクトが大きかったです。
「あべのって学生部」に参加していた高校生がキューズモールで「鬼ごっこ」がしてみたい、という一言から始まり、少しずつ話が進んでいて、僕が知らない間に盛り上がっていました。
学生は主体性を持ち、大人は安心安全を確保する、という線引きをしました。学生が 15~16 人で団体を立ち上げて企画。
参加者は合計で約 100 人。60 人がボランティア、40 人が高校生で「鬼ごっこ」をしました。
営業開始前の朝 6 時に集合し、3階全フロアを貸し切って本気で「鬼ごっこ」をしました。
その時「あべのって」がすごいと思ったのは、ボランティアが 60 人も集まったことです。
医療従事者が救護班として 10 人ぐらいのチームを組んでくれました。阿倍野の力はすごいですね。
キューズモールの防災センターや総支配人への説明も学生にしてもらいました。学生が説明することで社内の通りやすさもありますし、経験してもらうきっかけになったと思います。
また「鬼ごっこ」の企画の中心だった学生が、人生で一番の思い出になったと言ってくれ、大学に進学した後に会社を作って地域活動をしているのが感慨深いです。

 

当時のチラシ

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若者のフラットな居場所をつくる

 

̶ 今後の取り組みについて教えてください。

23 年度のあべのキューズモールの方針が「若者の居場所を作る」という方針になりました。
「若者の居場所づくりセッション」を学生と一緒に行うオープンミーティングで開催しました。今後も定期的に開催したいです。
居場所、居場所と言い過ぎると学生から叱られますが、もっとフラットな感じでやりたいですね。
「若者の居場所づくりセッション」で出た案で「キューズモールでやりたいことプロジェクト」をリアルとオンラインで立ち上げたいと思っています。
「やりたい企画を投げる⇒他の賛同者が出る⇒キューズモールに提案する⇒キューズモールが提案を見る」という仕組みで、自由に意見のできる入りやすい仕組みを考えています。
また、あべのキューズモールだけではなく、近隣の商業施設と連携して何かできたらという夢もありますね。
こういう活動がなくならないように、停滞しないように、大人として何をしていくべきかが課題です。
企業としても、個人としてもできることがあると思います。
もっとみんなに知ってもらえるような発信の仕方が重要になってくると思います。みんなで盛り上げていきたいです。

いかがでしたか?
やさしい連携協働シリーズ2回に渡り(③ー1~2)
「あべのって学生部」の連携協働を
お話伺いました!
やってみる「若者」
応援する「おとな」

どっちもステキ!

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「やさしい連携協働」シリーズ③ー1の記事はこちら

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