みんなの活動報告内容
●地域の賑わい×食の安心安全
●地域住民×公園事務所×神社
大阪市内で長く続くオーガニックを志向したマルシェ
「すみすみマルシェ」は、毎月第4土曜日に住吉公園で開催されるオーガニックを志向したマルシェ。大阪府内外(京都、和歌山、奈良など)から安心安全な農作物や食品、手作りの温かみあるハンドメイト品など約 30 店舗が出店し、地域住民や公園を訪れた親子連れなどでいつも賑わっています。主催のすみすみマルシェ実行委員会は地域住民5名で構成され、企画運営は全てこのメンバーで行っています。
今回は、すみすみマルシェ実行委員会より、代表の吉岡修さん、小野千秋さん、下道秀美さんにお話を伺いました。
活動のきっかけは、住民交流イベントから
メンバーの出会いは住之江区役所主催の住民交流イベント。ゲストスピーカーとして、地元で自然食品販売店を営む吉岡修さんの語った話に共感したメンバーが「食の安心安全に通じた、地域の賑わい作りができないか?」と集まり、活動がスタート。最初は、商店街にある店舗を営業時間外に借り、無農薬野菜の販売やその食材を使った食事の提供をはじめました。しかし当初から活動の構想にあった“マルシェ”という形で、区内の公園で開催されているイベント「大阪ちん電バル」や「住之江公園ミュージックガーデン」などに参加してみることになり、複数の店舗に呼びかけ“オーガニックマーケット”として開催しました。
住吉公園の定期イベントとして、マルシェがスタート
イベントでの実績が認められ、住吉公園事務所のイベントとして大阪府と住之江区役所の後援を受け、2016年3月に、第1回「すみすみマルシェ in 住吉公園」の開催が決定。「食の安心安全の啓発」「生産者と消費者の出会いの場つくり」「地域のにぎわいづくり」を目的に掲げ、自然食品販売店や有機農業の生産者などの紹介で集まった 16 店舗からスタート。また、ハンドメイド品の販売も始めました。出店料は必要経費分だけに抑え、実行委員会メンバーがそれぞれチラシ作成や広報、搬入搬出、受付、警備などを分担し自主運営で行っています。コロナ禍の現在では最大 45 店舗だった出店数を 30 店舗へと減らし、テントとテントの間をあけるなど感染予防対策をとりながら開催を続け、今年で7年目となり、開催も 70 回以上となりました。マルシェからこれまで住吉公園になかった、定期的な賑わいが生まれ、お客さんが定着し、現在では出店者とお客さんとの間に新たな繋がりが生まれているそうです!
ノウハウを生かし、開催地を拡大
住之江区は市内で最も大きな区のため広域です。東では「すみすみマルシェ」、西では「南港 DIYMARKET」の定期マーケットが開催されていますが、区の中心部ではこのようなイベントは開催されていませんでした。「これまでのノウハウを生かし、中心部の皆さんにも楽しんでもらえる新たなマルシェはできないか?」と大阪護国神社の宮司さんに相談したところ、協力を頂くことになり、毎月第2土曜日のイベントとして「すみのえマルシェ in 大阪護国神社」がスタート。こちらの「すみすみマルシェ」の兄弟イベントも2年目に突入しています。
長く続けてゆくコツとは?
最後に実行委員会の皆さんに、活動を長く続けるコツについてお話を伺いました。
「メンバーの仲がよいこと」「組織や団体ではなく、個人として人とのつながりを大事にすること」何より楽しそうにお話しされる様子から、活動への充実感が伝わり、「今後も長く続けてゆきたい」とのお話でした。身体にいいもの、環境にいいもの、手作りの温かみのあるものが集まり、地域愛あふれる「すみすみマルシェ」。ぜひお出かけ下さい。
●すみすみマルシェ実行委員会
https://goodhill1013.wixsite.com/sumisumi-marche
お問い合わせ先 goodhill1013@sight.ne.jp
●住吉公園事務所
https://www.toshi-kouen.jp/staticpages/index.php/sumiyoshi_top
(取材・執筆:シミポタ運営事務局 榮 知子)