みんなの活動報告内容
はじめに
私達「IKUNOスキルラボ」は、生野区を中心に活動をしている団体です。
生野区内外の色んなスキルを持った方々とコラボしながら、地域のコミュニティづくりや居場所づくりにつながるような「コンテンツ」を企画・運営することを目指して活動をしています。
シミポタには初めて投稿します。今後も私達の活動事例をこちらに報告させていただくことで、他の団体さんの活動のヒントになったり新しいコラボが生まれたら嬉しいです。
今回は、現在商店街さんとコラボして進めている事例を報告させていただきたいと思います。
生野銀座商店街さんとの出会い
JR寺田町駅から東へ500mほどの場所から始まる、全長約1kmの「生野商店街(通称/みこし通り商店街)」。
このアーケード街の東の端に位置しているのが生野銀座商店街です。
IKUNOスキルラボと生野銀座商店街さんとのコラボは、2022年に開催した「生野将棋名人決定戦」がきっかけでした。
地域会館や地域に開かれた場所など生野区内8つの会場で予選大会を行い、生野銀座商店街にある「どりー夢館」で決勝大会を行いました。
この大会は生野銀座商店街さんの企画として、大阪府の商店街等モデル創出事業の一環で行われました。
せっかく良いスペースがあるのに使われていない?
決勝大会の会場として使わせていただいた「どりー夢館」。
生野銀座商店街の中心的施設で、1Fにステージがある他2Fや3Fにもセミナーや習い事などができるスペースがあり、レンタルスペースとして地域の人に提供されています。
ですがお話を伺うと、定期的に使われているのはお琴の教室くらいで、ほとんど使われていないとのこと。
将棋大会の開催と併せて、商店街さんの要望で生野銀座商店街イラストMAPを制作し、そこからどりー夢館のレンタルスペースを予約できるフォームも作ったのですが、効果が見られませんでした。
商店街の中で教室を開いてみて分かったこと
商店街さんにお世話になっているIKUNOスキルラボとしては、どりー夢館のスペース利用者を増やすことに貢献したいと考えました。
まず最初に行ったことは、IKUNOスキルラボの活動拠点をどりー夢館に移して私たちが実際に使ってみること(笑)。
また、将棋大会開催の流れから、子ども将棋教室も週3回開くことになりました。
ありがたいことに、どりー夢館事務の森山さんが教室の大きな看板を作ってくれて、教室のある日はどりー夢館の前に置いてくれるようになりました。
数か月教室を運営してみて感じたのですが、この看板の効果が大きい!
授業中に「下の看板を見たのですが体験できますか?」と教室のある2階に上がってきてくれる人が何人もいました。
近隣でチラシ配りも頑張っているのに、看板の効果にはかなわない。
私たちなりに分析した結果、
- アーケード商店街というある程度狭い空間で、看板が目に付きやすい
- どりー夢館という開かれた空間で、気軽に声を掛けたり中に入りやすい空気がある
- 「たった今開催中」が訴求しやすい
といったことが要因としてあげられました。
地域のカルチャーステーションを目指す
ここから、商店街とIKUNOスキルラボでアイデアを出し合って色々実施をしていきました。
まずは、生野銀座商店街は「地域のカルチャーステーション」になるという意味を込めて、「カルステ」というブランドを立ち上げました。
地域の人が集まりやすいコンテンツを提供することで、結果として商店街やどりー夢館の利用者増加にもつながることを目指しています。
このブランドのもと、「カルステ教室」を開いてレンタルスペースを利用してもらおうと募集をしたところ、すぐに16もの教室が決まりました。
また、教室の講師の生徒募集をサポートできるように、どりー夢館や商店街の各店舗とも教室の情報を共有して周知に協力していただけるだけでなく、生徒が集まるまでの最大2か月間スペースのレンタル料金を無料にするなど、料金面でも手厚いサポートをしていただけることになりました。
さらに、デジタルサイネージ用に55インチのモニターを購入。商店街各店舗の紹介や教室の紹介を動画を使って宣伝したり、子供たちの作品をスライドショー表示するなど、色々な展開を考えています。
カルステ教室のスタートとして、4/16(日)に無料体験会を実施しました。子供たちを中心に、たくさんの方にご来場いただけました。
今後に向けて
「カルステ教室」はスタートしましたが、生徒の集客方法などこれから力を入れていかないといけないことはたくさんあります。
また、教室以外にもシリーズものや単発のイベントを継続的に行うことで、商店街に足を運んでくれる人を増やし「趣味」や「好き」でつながるコミュニティを作っていくことを目指しています。
店舗や地域住民とのネットワークを持ち、どりー夢館というハード(施設)を持つ商店街と、色んなスキルを持ち寄ってソフト(コンテンツ)を生み出すIKUNOスキルラボ。
両者の特徴を活かして協力しながら色々なアイデアや企画を打ち出して、新しい商店街のあり方も探していきたいと思います。