みんなの活動報告内容
2024年2月3日、コミュニティスペース『楽』で、桃山学院大学土屋研究室主催の「地域とメディア実践研究フォーラム2024」がおこなわれました。
第1部大学生による地域とメディア制作
まず、広島経済大学の阿部先生より、雑誌づくりについて発表がありました。いくつか実物を見せていただきましたが、本屋さんで売っている雑誌そのものでした!雑誌のパロディを作っていた方は、中のCD評に出てくるCDジャケットや、書評の本の表紙を実際に作って写真を撮るという徹底ぶり。それも全てiPhoneで作られたというので、驚きです!
次に、広島経済大学4年の山本さんの発表でした。山本さんは『藍苺』(ブルーベリー)という雑誌を作られました。こちらもプロのような出来映えです。大学生の写真がたくさん掲載されていて、学生生活の楽しさが伝わってきました。
(広島経済大学の学生さんたちが制作された雑誌は、学びの空間『楽』で読むことができます。)
そして、桃山学院大学の学生さんたち13人のデジタルストーリーテリング作品上映がありました。学びの空間『楽』と町家カフェゆるりを訪れて感じたことを、ご自身の体験や思いと上手に結びつけておられ、どれもとても素敵な作品でした。自分の思いを相手にきちんと伝えるのはとても難しいと思いますが、ネガティブな感情もちゃんと受け止めて、ストレートに表現されていて、心に響きました。
第2部講演とパネルディスカッション
元生野区役所職員の上林さんより、「多文化共生のまちづくり」というテーマで、主にいくのパークについてお話いただきました。生野区は少子化で学校の統廃合があり、いくのパークとして生まれ変わったこと。外国籍の方が増えてきていて、いくのパークで、いろんな交流が生まれていること。どれも未来の日本へのヒントになることだと感じました。
その後、学びの空間『楽』の田中より、初めて『楽』に来られた方へ、『楽』ができた経緯とこれからの展望をお話しました。
そして、広島経済大学の阿部先生より、アートをつかった尾道のまちづくりについて、お話いただきました。大阪とは違って、尾道では斜面が多く、たくさん空き地があるので、皆で公園にしたりしているとのこと。うらやましく感じましたが、一言にまちづくりと言っても、それぞれの地域で大きく異なることがよくわかりました。
最後は、参加者の方々よりお一人ずつコメントをいただいたのですが、皆さんそれぞれがお一人で講演していただけるような方ばかりで、まるで会場全員でパネルディスカッションをしているような雰囲気になりました。
(おまけ)
フォーラムは以上で終わったのですが、その後近くのネパール料理のお店で9人で打ち上げをしました。締めで、町家カフェゆるりの柴野さんより、「こんな人たちが集まって一緒に地域のためにがんばったら、きっと何かできると思う。」と強く言ってくださったのが、印象的でした。『楽』が学びの空間になれたような気がして、とてもうれしい思いで帰途につきました。
(文責:学びの空間『楽』田中かおり 写真提供:桃山学院大学土屋研究室)