みんなの活動報告内容
2024年2月12日(月・祝)に開催されました防災セミナー(大阪市北区中津南地域)に参加して参りましたので、レポートいたします!
会場は、大阪市北区にある大阪YMCAインターナショナルスクール。
主催は中津南自主防災会さんです。
※これまでの中津南自主防災会の発足の経緯や取り組みについてはこちらを参照ください。
https://nakatu-chikatukyou.com/?p=2503
https://nakatu-chikatukyou.com/?p=2515
スタッフあわせて40名ほどが参加されていました。
まずは、北区役所職員による能登半島地震の被災地(輪島市)での避難所運営支援の報告から。
2024年1月14日~19日に、北区、都島区、鶴見区、福島区、西成区の職員チーム10名で行かれたそうです。
14日時点で避難所は141か所(ピーク時は151か所)、避難された方は7,414名(ピーク時は12,400名)。
ピーク時は輪島市の人口の約半数が避難所に避難していたことになり、地震の規模の大きさが伺えます。
避難者、地元職員ともに疲労がたまっていて、体調不良者も多くいたそうです。
職員の方は、防災や災害対応に「正解」だけを求めるのではなく、
「知っていること」や「経験」を増やすこと、「選択肢」「人」を増やすことが大切と仰っていたのが印象的でした。
続いては、避難所運営ゲーム(HUG)の体験。
※HUGは、静岡県が開発した避難所運営を疑似体験できるゲームです。
詳しい実施方法はこちらをご参照ください。
https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/sonae/earthquake/bosaicenter/1003638/1043919/1030041.html
体験に先立ち、北区社会福祉協議会職員により、避難所での配慮、災害時の課題、避難所での生活、避難所でのトラブル、などについて説明がありました。
HUG体験は6班に分かれて行いました。
中津南地域の避難所に指定されているこの場所(YMCA)の平面図(1階~4階の教室、講堂、グランド、トイレなどが書かれています)を机に広げます。
様々な状況に置かれた「架空の避難者」が書かれたカードが束になっています(250枚)。
この人たちが避難所にやってきたという想定で、どのように区画を割り振るかを判断するゲームです。
世帯で1枚ではなく、1人一枚ずつカードがあります(4人家族であれば4枚のカード)。
また、イベントカードも混ざっており、救援物資が届く、仮設トイレが届く、総理大臣が視察に来る、というようなカードもありました。
平面図の上に、避難者カードやイベントカードを配置していきます。
あまり時間をかけられないので、なるべく早い判断が必要になります。
今回は時間の関係でカードの半分強を配置したところで終了となりました。
終了後は、各グループごとに区割の考え方や感想を発表しました。
「こういう理由でどの区画に割り振った」という考え方の共有は、とても参考になりました。
●HUGを体験した感想
妊婦さん、要介護者、ペットを連れた人、車中泊を希望する人、旅行者、病気の人など、様々な状況にある人たちをどの区画、教室に割り振っていくのか、という判断がとても難しいですね。
また、支援物資やごみの置き場所、女性用の着替え部屋、ペット(大型犬や小動物)の場所、通路の確保など、多くのことを考慮しておく必要があると感じました。
単純に避難してきた人を順番に適当に配置していくことはトラブルのもとですね。
今回の訓練を通じて、避難所の運営というのはとても奥が深く、日ごろから訓練をしておくことが重要だと感じました。
この記事が各地域の参考になれば幸いです。
シミポタおじさん 尾谷伸也