みんなの活動報告内容
こんにちは!大阪市市民局地域連携グループです!
大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金(市民活動支援型)」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。
大阪市:大阪市市民活動推進助成事業 (…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援) (osaka.lg.jp)
こちらの活動報告では、令和7年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます。
今回の令和7年度視察レポは・・・
「晴明丘地域活動協議会」さんの「中学校内サードプレイス事業」です。
こちらの事業は、生徒が何か目的がなくても行ける、楽しくて安全安心に休息できる居場所として、中学校内にサードプレイスをつくり、増え続けている中学生不登校の予防、若者の引きこもりの早期予防を目的として活動されています。
今回の活動視察では、阪南中学校におけるサードプレイスの様子を見学させていただきました!阪南中学校では、毎週火曜日に15時半から17時まで、部活動に所属していない生徒が主に利用し、学年間の壁を超えて交流ができる安心できる居場所、サードプレイスとして提供を行っています。場所は図書室で、以前から学習支援(火・木)を行っていましたが、火曜日はサードプレイスの活動が併催されています。当初は学習支援との雰囲気の違いに懸念もありましたが、実際には、勉強する生徒と居場所を求める生徒が、同じ空間で心地よく過ごせる環境となりつつあります。むしろ「火曜日は遊びもOK」という雰囲気となりつつあります。
当日、トランプなどのカードゲームを中心に、生徒間や「晴明丘地域活動協議会」さんとの交流が活発に行われていました。ゲームを通じて生徒たちの興味や悩みに親身になって耳を傾ける姿も見られ、安心できる環境づくりが実現していました。また、校内のフロアが学年で分かれている阪南中学校では、学年間で交流がしづらいため、サードプレイスを通じて学年を超えた交流が促進されています。さらに、たまに卒業生が訪れるなど、多様な年代との関わりが生徒の成長に繋がっています。
この活動は、阪南中学校、地域コーディネーター、社会福祉協議会など、さまざまな団体の協力によって運営されています。人手が不足した際には、阿倍野区青少年福祉委員会が後方支援を行うなど、地域全体で生徒の居場所を守る体制が構築されています。特に、阪南中学校の校長先生はこの取り組みを積極的に推進されており、不登校の生徒が増加している現状をふまえて「多様な安心できる居場所づくり」の必要性を強く感じておられます。また、この居場所を単なる遊びの場にとどめるのではなく、生徒たちが安心して過ごせる場とするとともに、将来的には不登校生徒への支援策の一つとして発展させていきたいと考えておられました。
本活動は、サードプレイスが生徒にとって学校へ通う意欲を高める一つの動機となることをめざしています。また、地域イベントへの参加を通じて地域の方々と交流することで、高齢者の生きがいづくりや地域コミュニティの活性化といった波及効果も見られています。これらの活動は、若年層の引きこもり解決や多世代交流の推進にも寄与しており、今後も、サードプレイスが、生徒が安心して過ごせる居場所、地域と学校の新たなつながりを生み出す居場所となるよう、活動を進めていただきたいと感じました。
「晴明丘地域活動協議会」さんの詳しい活動については、HPや各種SNS等をチェックしてみてください!
・シミポタ団体情報ページ
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/2699/?uid=2699
・FaceBook
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