みんなの活動報告内容
こんにちは！大阪市市民局地域連携グループです！
大阪市市民局では、市民活動が活発に展開される環境づくりの一環として、ボランティア・NPOなどの市民活動を支援するための、「区政推進基金（市民活動支援型）」を設置し、行政だけでなく、市民、市民活動団体、企業がともに市民活動を育てていくものとして、寄附金を活用し、市民活動団体が行う公益的な事業に対して助成金による支援を実施しています。
大阪市：大阪市市民活動推進助成事業 （…>市民活動をしたい方へ>市民活動に対する支援） (osaka.lg.jp)
こちらの活動報告では、令和７年度の助成事業に選定されている団体さんの活動現場を視察し、みなさまにご紹介させていただきます。
今回の令和７年度視察レポは・・・
「特定非営利活動法人ジェイズ・マス・クワイア」さんの
「引きこもりからの解放！精神障碍者のための回復コンサート」です。
本事業は、引きこもりや自殺などの社会課題に対し、音楽を通じた地域の人々の豊かな心を育む文化、芸術活動により、引きこもりからの解放と心の回復を図ることをめざしています。また、当事者だけでなく、ご家族も活動に参加していただくことで、家族関係の回復や自殺者数の減少をめざすことを目的に活動に取り組まれています。この取組の一環として、定期的に音楽会やコンサートを開催されており、令和７年度は、令和７年12月６日（土）に、大阪市立平野区民ホールにて、「家族の絆 クリスマスコンサート」の開催を予定されています。
今回の活動視察では、定期音楽会の様子を見学させていただきました。定期音楽会は住之江区にある「Jaye Gospel House」で行われており、障がいのある方と地域のボランティアの方々が一緒に音楽活動を行い、コンサートに向けて練習を進めていました。対面での参加が難しい方のためにオンライン（Zoom）も併用しており、現地とオンラインの両方で歌い、交流を深めている様子が印象的でした。
まず、手話を交えた楽曲「いのちの輝き」の練習が行われ、「きらきら」「かがやく」「ピカピカ」「そのひとみ」などの歌詞を手話で表現しながら合唱されていました。公山代表の高く透き通った歌声が非常に印象的で、交流会全体が元気になる雰囲気を作り出していました。公山代表は「手話を覚え、障がいのある方にも気持ちを届けたい」と語り、音楽を通じた心の交流を大切にされていました。Zoomで参加された方も、手話や歌を通じて元気をもらっている様子が感じられました。
次に、「祈ってあげたい」という楽曲のコーラス練習が行われました。参加者全員が「楽しく歌うこと」を大切にしながら、ハーモニー（ソプラノ・アルト・テノール）にも挑戦していて、難易度が高い合唱にも意欲的に取り組んでいました。この楽曲には「アーメン」という歌詞があり、「あなたの意見に賛同します」という意味を感じながら歌ってほしいという想いを込めて歌われていました。
「あなたのために歌ってあげたい」というメッセージが織り込まれており、困難な状況でも他者を思いやる心が感じられる素晴らしい詩だと感じました。
最後に、「好きさ好きさ」という曲を輪になって練習されていました。直近の予定では、「東住吉区さわやか祭り」に出演し歌唱するとことが決まっており、この曲は観客との交流を重視されています。曲中では観客との指差し、握手、挨拶、ダンス、抱擁などを取り入れながら、ステージと客席の間、約9メートルの距離を活かして、ステージを降りて地域の方々と直接交流するかたちの構成となっています。曲には「音楽を通じて引きこもりの方が外に出るきっかけになれば」という想いが込められており、交流しながら、出演者も参加者もみんなの笑顔が自然に広がっていくことを心待ちにしています。
このように、「ジェイズ・マス・クワイア」さんでは、参加者の皆さんが新たな一歩を踏み出せるよう、音楽を中心としたさまざまなサポートが実施されています。詳しい活動内容については、公式ホームページや各種SNSをご覧ください。
・シミポタ団体情報ページ
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/2201/?uid=2201
・団体ホームページ
https://npojmc.com/
