社会課題と市民活動内容
「団塊世代の2025年問題」とは、団塊世代(1947年~1949年生まれ)の全世代が後期高齢者(75歳以上)になることを指します。
2025年における高齢者人口の割合は、厚生労働省の見通しによると65歳以上が30.3%、75歳以上が18.1%となっています。つまり、約3人に1人が65歳以上、約5人に1人が75歳以上となるわけです。
また、平成28年のデータでは、男性は平均寿命80.98歳に対し、健康寿命が72.14歳、女性は平均寿命が87.14歳に対し、74.79歳となっています。
つまり約9年~12年もの長い期間、介護が必要な生活を送らなければならない可能性があるということです。しかも、団塊の世代は人口が多いため、介護が必要となれば社会保障財政のバランスがますます崩れ、若い世代の負担が増大することになります。
現在、各地域で行われている「百歳体操」といった事業を始め、高齢者のコミュニティづくりなどが積極的に行われていることの背景には認知症予防を含めた「健康寿命」を伸ばすことが大きな目的としてあります。
これまで参加したことがない方にとっては「コミュニティ」というと、すでにおなじみの人ばかりで後から入りにくい印象があるかもしれませんが、皆さん新しい仲間を求めておられます。一度参加してみてはいかがでしょう。
また、大阪市には高齢者が元気でイキイキと暮らせる活動を支援している団体が多くあります。
【参考】
厚生労働省<今後の高齢者人口の見通しについて>https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/dl/link1-1.pdf
厚生労働省<第11回健康日本21(第二次)専門推進委員会 資料>