社会課題と市民活動内容
全国における「不登校児童生徒数の推移」は11年連続増加し
過去最多の346,482人
昨今、そんなニュースが流れています。
しかしその34万人を超える「ひとりひとり」の子どもたちに
それぞれの理由と環境があるのです。
その当事者たちに、誰がどうのように向き合っていくのか??
大阪市では2018年より大規模なアウトリーチ事業として
『子ども自立アシスト事業』が実施されています。
これは「ひとりひとりに合った「つながり」を提案・サポートする事業で
大阪市から委託を受けた団体が各区で実施しているのです。
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令和6年11月13日
中央区大手前のドーンセンターに受託団体が一堂に会した
はじめての報告会が開かれました。
【参加団体】
NPO法人 志塾フリースクール 丸山括哉・鶴田律子
NPO法人 関西こども文化協会 島田大作
一般社団法人 こもれび 菅野幸里
一般社団法人 officeドーナツトーク 田中俊英(敬称略)
(左から田中氏、島田氏、菅野氏、鶴田氏)
志塾フリースクール代表の丸山さんからあらためて
『子ども自立アシスト事業』についての説明の後
各受託団体が7年目の「イマ」と「コレカラ」を報告し合いました。
24区は「4つのエリア」に分かれ担当されているが
すべてのエリアで「支援件数」は増加しつづけており
当事業の
「アウトリーチ」「マンツーマン」「カスタマイズ」
の特徴がさらに活かされていくことの期待が語られました。
一方、支援人材の確保や
現場における「行政」「学校」との連携協働
そして何より
当事者の子どもたちと周囲の大人たちの心をどう開き
それぞれの理由と環境を踏まえて
「声にならない声」をいかに代弁しより良き方向につなげていくか?
『子ども利益最優先』の議論が行われました。
リモートも含め50名を超える参加者が熱心に聞き入り
その後も意見交換を行い
「はじめての報告会の開催」
に大きな意義を与えることとなりました。
『来年も必ず報告会をしよう!』
他にも
「支援を拒否する子どもにはどう対応する?」
「理想の居場所はどんなところ?」
など現実と希望が語られ最後に
「アウトリーチのこれから」と題して一言づつ
・ニーズの拡大はすごい勢いであり相談の入り口をさらに広げたい
・子ども支援の総合的な資格や仕組みができれば…
・大阪市の先駆的な取り組みが、他の世代でも必要という機運につながることへの期待
・次の(18歳以上)世代へ途切れない社会支援のしくみへ
・民間組織(フリースクールや居場所)との更なる連携協働
・スタッフ、支援者の知識強化
・大阪市以外にも「アウトリーチ」が広がるように
・20年、30年とこの事業が継続されシステムがソフトになっていくことを期待
などの声が登壇者から提案されました。
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34万人を超える子どもたち
その子たちは「困った子」ではなく「困っている子」
例えば「不登校」というサインは
「学校に行かない困った子」という価値観ではなく
「学校に行かない」という選択を示し
自分の中の違和感を示した姿と捉えていく。
「困っている」のは周囲ではなく当事者
「孤立」させない「孤立」しないように
その違和感や行動の理由、原因、環境と
粘り強く向き合い、寄り添い、見守っていく地道な活動を
現場のワーカーたちが担っています。
【シミポタ運営事務局】