社会課題と市民活動内容

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、様々な話題が飛び交っています。パラリンピックの日本での認知度は、98.2%となっており、諸外国よりも高くなっています(平成26年日本財団調べ)。しかしその一方で、パラリンピック以外の障がい者スポーツを直接観戦した経験のある人は、日本では4.7%にとどまり、これはドイツ18.9%、アメリカ17.9%などの諸外国と比較すると大幅に低いのです。

 

文部科学省では、平成23年8月に施行された「スポーツ基本法」に基づき、「年齢や性別、障害等を問わず、広く人々が、関心、適性等に応じてスポーツに参画することができる環境を整備すること」を基本的な政策課題として、障がい者スポーツの推進を図っています。

障がい者スポーツは、仲間との交流やコミュニケーションが深められるよう、障がいの種類や程度に応じたクラス分け、ルールや用具を変更・考案して実施するところに特徴があり、スポーツに苦手意識を持つ子どもや高齢者等も参加可能で、障害のある人もない人も共に実践できるスポーツとしての可能性を持つとされています。平成24年の時点で障がい者スポーツ施設は全国に114箇所あり、大阪市内にも設置されています。

 

過去のパラリンピックでは、ロンドンで134人、リオディジャネイロで132人の日本人選手が出場しました。2020年は、日本がホスト国であり、出場者を応援し、大会を盛り上げたいところです。マラソンやスポーツチャンバラ、バレーボールといった競技へ一緒に参加したり、あるいは自分のスポーツ技術を活かしたボランティア活動や、様々な団体のイベントの運営を通して応援したり…。ともに障がい者スポーツを楽しみませんか?

 

【参考】

地域における障害者スポーツの普及促進について(中間整理)平成27年8月 文部科学省

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/suishin/index.htm

日本財団パラリンピック研究会「国内外一般社会でのパラリンピックに関する認知と関心」報告書(平成26年11月)

http://para.tokyo/doc/survey201411_2.pdf

 

【障がい者スポーツ施設】

大阪市長居障がい者スポーツセンター

https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/oc1144?uid=861

大阪市舞洲障がい者スポーツセンター

https://kyodo-portal.city.osaka.jp/author/oc0069?uid=947