社会課題と市民活動内容

地域住民が気軽に交流できるサロンやコミュニティカフェなど「居場所」が

地域に存在することは、社会問題となっている地域での孤立を防ぐうえで

非常に有効な手段です。また、地域活性化や世代間交流などを目的とした

交流の場も各地域で増えており、今後地域課題、地域特性に応じた多様な

居場所が生まれることが期待されます。

そのような「居場所」について、若者との関係性に着目した興味深い

データがあります。

平成28年度に内閣府が行った「子供・若者の意識に関する調査」

(平成28年12月に全国の15歳から29歳までの男女6,000名を対象に

実施した調査)によれば、6つの場所(<1>自分の部屋、<2>家庭、

<3>学校、<4>職場、<5>地域、<6>インターネット空間)について、

自分の居場所であると感じている場の数が多くなるにつれ、生活の自立や

社会への貢献、対人関係等について前向きな将来像を描く傾向があることが

わかりました。

 

居場所グラフ

 

しかし、どこを自分の居場所だと感じているかの割合をみると、<1>自分の部屋

(89.0%)、<2>家庭(79.9%)、<3>学校(49.2%)、<4>職場(39.2%)、

<5>地域(58.5%)、<6>インターネット空間(62.1%)となっており、

学校や職場、地域よりもインターネット空間を「居場所」と感じる若者の

割合が高いという結果が出ています。今後も、人と人とのつながりが

希薄化する中で、地域の子ども・若者がより気軽に活用できる居心地の

良い居場所づくりの工夫、整備に取り組むことで、地域を身近に感じ、

将来、地域、社会に貢献する若者が育つことが期待されます。

子ども・若者の居場所づくりを、子ども見守りも目的として取り組んでいる

市民活動団体があります。

 

【参考】

内閣府<特集 若者にとっての人とのつながり>

http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h29gaiyou/s0.html