市民活動ワクワクレポート内容

外国人住民が最も多いまち「生野区」内の大阪府立大阪わかば高等学校(以下「わかば高校」)における「外国ルーツ」をもった子どもたちへの教育。
地域性を大切に「重層的な」地域ぐるみで取り組もう!
学校も、行政も、市民セクターもつながっていこう!
そんな「わかばモデル」をめざして「わかばプロボノプロジェクト」が立ち上がり3年目になりました。

昨年(上記リンク)に引き続き今年度もハイパーセミナーとして
「大阪いくの発!希望の種VOL2~未来への提言~」
と題し、新たな発表者も加えて
より多彩に、多様に開催し「未来」を語り合いました!

 

外国ルーツ持った子ども、生徒、そしてその家族の数は
増え続け、とりまく環境も多様性を帯びてきています。
支援をする方々・組織の頑張りと、行政の取組も相まって
今こそ互いの情報共有と、連携が必要とされているのです。

 

 

2月8日土曜日14時から
生野コーライブズパーク「多目的室」で開催。
今回登壇したのは以下の多彩なみなさん!

【開会あいさつ】
・大阪わかば高校 (校長:大西俊猛さん)

 

【「いろんなことば&いろんなあそびdeいくのっこパーク2024」報告】
・NPO法人IKUNO・多文化ふらっと(共同代表:森本宮仁子さん)
※【閉会あいさつ】も担当

 

【リレートーク・パネリスト】
・大阪わかば高校 (教員:田川ひかりさん)
・ハウディ日本語学校大阪校 (学校長:古座岩達也さん)
・神戸医療未来大学(教授:大西弘子さん)
・イカイノ保育園(副園長KCC館長:申容燮さん)
・ひとひとケアクリニック(院長:中村一仁さん)
・大阪偕星学園高等学校(専務理事:太田尚樹さん)
・NPO法人IKUNO・多文化ふらっと(事務局スタッフ:橋本真菜さん)

 

【コメンテーター】
・筋原章博さん(生野区長)
・田中逸郎さん(NPO政策研究所理事・研究員/元豊中市副市長)

 

【コーディネーター】
・今井貴代子さん(大阪大学大学院人間科学研究科特任講師)

各登壇者から「現状の取組」と「未来への提言」を報告していきます。
会場に56名、リモートで37名

熱心に聞き入っている参加者は!

教員、行政職員、市民活動家、
外国人当事者・支援者、議員、
医療関係者、企業、日本語学校
そして多くの市民…

ここに集うひとり一人が外国ルーツの住民と
共に生きていく『希望の種』ですね!

(↑各発表者のスライドから抜粋↑)
※各発表内容は資料に個人情報等もあるため、現場に参加いただいた方
配信で直接ご覧いただいた方に限らせていただくこと了承得ています。
アーカイブでの動画視聴もありません。

 

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アンケートの結果を紹介します
この会の「満足度」の問いに
「満足」が80%、「やや満足」が20%
また印象に残ったプログラムを聞くと全登壇者と多岐にわたり
感想を文章でたくさんいただいたので掲載します!

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・それぞれの視点と取り組みには、国籍に関わらず「協働する」という共通点がありましたね。協働する取り組みが増えるといいなと感じました。
・生野で活躍される皆さんの提言が聞けてよかった。どれも生野区だけでなく日本全体の多文化共生に必要な働きかけであると思いました。
・弊財団において実施予定の事業に関連しており、大変参考になりました。
・時間がなくて、リレートークまでしか参加できませんでした。どなたのお話もとても素晴らしかったです。業種を超えて、様々な観点から地域のサポートをする、そしてそれをチームとして共有するこういった場が必要だと思いました。とても素敵な場だなと感動していました。
・一つと選べないぐらいお一人お一人の熱い想いが溢れていて、いくのプログラムの骨組みが見えました。
・なんとかしたい!という熱い想いが伝わってきました。
・未来を見据えた前向きで明るい提言だった。
・分かりやすく具体的でした。
・示唆に富んだお話ありがとうございました。ゲストではなく共につくる仲間として社会を構築していく視点から施策づくりが必要ということ、また、そのためのサポートが必要だということ、がよくわかりました。
・現場の実際がよく分かり、課題もあきらかにされた。
・これまで知らなかった視点が多くて学びになった。生野区の現状を知ることができた。
・生野での地域を巻き込んだ取り組みが、どれも興味深かった、
・現場の地域とのつながりから生まれた実践の報告で、そこから生まれた切実な提案であった。

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「連携」こそ鍵!

会の冒頭に
NPO法人IKUNO・多文化ふらっと
共同代表 森本 宮仁子さん
が、投げかけた問い。それは

 

外国ルーツのみなさん含め「あなたの”いのち”はかけがえない」
その上で「共に生きていく」ためには
その「間」になにをすればよいか?何が必要か?

 

その答えも多様だがあえて今日の議論を言葉にすると

 

『協働』(Co-production)

 

という言葉が出された。

外国人住民を共に地域をつくる仲間として
支援する側、される側という枠を超えて
客体から主体へと変え違いを認め合い
「他者とつながる自由」を権利として認め合う
そんな「連携」と「協働」の「生野モデル」を!

 

多文化共生の先進地域から
この「地域内循環」が生野から大阪へ全国へ
そんな思いを確認し合いました。

市民活動
行政
学校(教育現場)
家庭・地域・企業・医療・福祉
そして当事者と
共に歩むみなさんが
築く「多文化共生モデル」

これからもご注目ください!

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この取組をあなたのまちや
活動に活かしませんか?
当事者に是非「連携協働」してください!

●この取り組みの連絡先●

大阪府立大阪わかば高等学校(わかば高校)

NPO法人IKUNO・多文化ふらっと

シミポタ運営事務局